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特別天然記念物

日本ぱんだ(@nihonpanda)です。エンジニアです。プログラム談義とかします。

朝ドラ「あさが来た」のへぇさんに学ぶ、コミュニケーションコストの削減方法

どうも。僕です。
最近少し体調を崩し、大好きなお酒類をがっつり断っておりました。
逆にストレスで死にそうです。

話は変わりまして、最近弊社では朝ドラブームが来ております。
弊社では5人しかいないんで、お昼ごはんは誰か(主に僕か、デザイナーのけん様)が作って、皆で食べるんですけど、去年の秋ごろから、なぜかお昼ごはんを食べながら録画してた朝ドラを見るのが習慣になっております。
今やってる朝ドラは「あさが来た」という作品で、明治時代に女性実業家として活躍し、日本女子大学校の設立にも尽力した、広岡浅子という人の生涯を描いたドラマです。

www.nhk.or.jp

広岡浅子 - Wikipedia

波留さん演じる広岡浅子さんをモデルとした「あさ」が両替屋の加野屋に嫁入りして、単行経営や銀行経営に関わり、大阪経済の礎を作っていく姿はとてもおもしろくて、社員全員お昼時にはテレビに釘付けなんです。
が、今回はそのあさ本人の話では無く、作中に登場する山崎平十郎、通称「へぇさん」の話です。

へぇさんとは

朝ドラ見てる人はこの辺読み飛ばして下さい。

へぇさんは、辻本茂雄さん演じる、山崎平十郎という加野屋の従業員です。
f:id:nihonpanda:20160130184026j:plain モデルとなった人は中川小十郎という人で、西園寺公望の秘書を経験した後、朝日生命保険会社(現 大同生命)の副社長や、貴族院議員、立命館大学創設という数々の偉業を成し遂げた、すごい人です。

中川小十郎 - Wikipedia

ですが、作中では芸人の辻本茂雄さんが演じるコミカルで憎めないキャラクターです。
へぇさんの登場は突然で衝撃的なものでした。
毎週月曜日に現れて、何を聞かれても「へぇ」としか答えない、加野屋の従業員には「月曜日のへぇさん」というおかしな客がいるというくだりからへぇさんは現れます。
その後、ただの客であったへぇさんが急に加野屋で働きたいと言い出します。
あさがへぇさんを面接すると、案の定へぇさんはへぇさんとしか答えません。
耐えかねたあさが「なにか喋っとくなはれ!!」と言うとへぇさんは突然饒舌になります。
自分の名前が山崎平十郎であること。大蔵省(中川小十郎は文部省)の官僚であったこと。日本を支える銀行を作りたいと考えていること。大阪中の両替屋や銀行を歩きまわり、日本を支える銀行になり得る銀行を探していたこと。加野屋はそうなり得ると思ったこと。
を堰を切ったように喋り出します。
へぇさんが有能な人材だと見ぬいたあさは、へぇさんを加野屋に雇い入れます。
しかし、加野屋で働き始めてもへぇさんは基本的に「へぇ」としか言いません。
そんなへぇさんを見て、加野屋の大番台の雁助さんはへぇさんが「極めつけの始末屋」ではないか。と言い出します。
始末屋とは、倹約家という意味でへぇさんはそれが徹底されているということです。
鼻紙は何回も使い、帳簿も隙間なくびっしりを文字で埋め尽くし使い切る姿はまさに倹約家。
その倹約ぶりは会話にも活かされており、基本的には「へぇ」の言い方のみで意思疎通を済ませ、業務上必要に迫られた時だけ喋りまくる。というスタンスで会話を最小限にとどめている。ということです。
はい、長々と書きましたがここからが本題です。

へぇさん流コミュニケーション

前述した通り、へぇさんは倹約のために発言を最小限にしています。
そのスタンスは以下の2点が主です。

  • 基本的に「へぇ」のみで済ませる。
  • 業務上必要に迫られた場合のみ、喋りまくる。

僕は「あさが来た」を見ていて気がついたこの2点を、現代のサービス開発現場で使えないかと考えました。

つまり、このエントリで上記2点を主軸にした、「へぇさん流コミュニケーションコスト削減術」を提案します。

へぇさん流コミュニケーションコスト削減術の開発現場での応用

オフィスでの応用

とは言っても、オフィスで皆が「へぇ」しか言わなくなればコミュニケーションコストの削減どころか、コミュニケーションそのものが成り立たなくなります。
ではなぜ作中でへぇさんはコミュニケーションが取れているのでしょうか。

端的に言ってしまえば、「へぇ」としか言わないのがへぇさんだけだからです。

作中ではあさをはじめとする加野屋の面々がへぇさんに話しかけ、へぇさんはそれにいろいろな「へぇ」で返事をしています。
ここで重要なのは、「どの役職であればへぇさんでいられるのか」です。
作中で、へぇさんは経営者ではありません。加野屋の店舗でせわしなく働く従業員です。
経営者たるあさや加野屋の8代目、大番台の雁助さんからの指示で銀行業務を遂行する従業員です。
つまり、経営者や、サービス開発の現場で言えばプロダクトオーナーではへぇさんになってはいけないのです。
現場で手を動かす人間にのみへぇさん流コミュニケーションは使えるのです。

例えばへぇさんがエンジニアだった場合。
PO「へぇさん、この機能の仕様は◯◯で××です。」
へぇさん「へぇ(承知)」
〜〜しばらく経って〜〜
へぇさん「へぇ(できました)」
PO「◯◯の動きが違うなぁ」
へぇさん「へぇ?(というと?)」
PO「つまり、(仕様についての詳しい説明)ってことです。」
へぇさん「へぇ!(なるほどそういうことだったんですね!)」

いけそうじゃん!!!! へぇ万能!!!!

とは言え、極めつけのエンジニアのへぇさんにも、質問したいことがあるはずです。仕様に対して気になることをPOに聞きまくりたいこともあるでしょう。
そして、明治に生きたへぇさんはきっとそうするでしょう。
しかし、それではPOとエンジニアが時間を合わせてじっくり話す場が必要です。大きな仕様や方針を決める場合はそれでもいいでしょう。
しかし、今は平成。IT革命が起きて何年も経ってしまった世の中です。
では平成に生きる極めつけのエンジニアのへぇさんはどうするのがいいのでしょうか。

そこで使うのがドキュメントベースのコミュニケーションです。ツールGithubのissueでもesa.ioでもQiitaTeamでもなんでもいいです。
へぇさんはそこに、指示に対する実装方法、実装上の問題点、時間的問題点、予算的問題点など、思ったことを書き連ねます。
そうすることで、へぇさんの意思は開発チーム内で共有され、知見として蓄積されていきます。
POやPMはへぇさんドキュメントにより指示の改善をすることもできるはずです。

リモートでの応用

時代が変われば働き方も変わります。現代においては、在宅でリモートワークをしてる方もいます。
基本的はコミュニケーションはドキュメントやSlack等のチャット、たまにSkype会議で喋る。なんて方法を使う人も少なくないはずです。
ですが、Slackでの会話の返事がいつも「へぇ」の人。嫌ですよね。
何考えてるかわからないし、文字に起こすとえらく淡白でシュールな会話になるでしょう。

そこで使えるのがEmojiです。

へぇの代わりに絵文字を使うことで情報量は段違いになります。先ほどの会話を例にしましょう。
PO「へぇさん、この機能の仕様は◯◯で××です。」
へぇさん「👍」
〜〜しばらく経って〜〜
へぇさん「できました😏」
PO「◯◯の動きが違うなぁ」
へぇさん「😱」
PO「つまり、(仕様についての詳しい説明)ってことです。」
へぇさん「😊」

まぁちょっとくらいは日本語使いますけど、絵文字があるだけでどういう気持ちかがわかりやすくなりますね。

へぇさん流コミュニケーションの問題点

求められる「へぇ力」

作中で、へぇさんは様々な「へぇ」を使います。
にこやかなへぇ
気合の入ったへぇ
しかめっ面のへぇ
小首をかしげながらのへぇ
といった具合に、表情や態度にを付加した数々のへぇを使いこなしているのです。
このへぇさんがへぇを使いこなす能力、へぇ力が無いことにはへぇさん流のコミュニケーションは使えません。
思ったことを顔に出せない人は、へぇさん流のコミュニケーションは難しいでしょう。

信頼と実績のへぇ

作中でへぇさんが登場した時には、へぇさんはへぇとしか言わない変人です。
しかし、元大蔵省の官僚として、銀行に関する抱負な知識と知見を持った人だとわかると、へぇさんの評価は一変。終いには極めつけの始末屋と言われる程にまで。
つまり、へぇさんでいるためにはそれなりにデキる人間であることが絶対条件なのです。
「へぇさんがへぇと言えば大丈夫」と皆に言われるような信頼があってこそのへぇなのです。
たまにマシンガントークするへぇさんに対しても、信頼と実績があるからこそ皆耳を貸すのです。 へぇさんへの道のりは1日にしてならず。なのです。

まとめ

以上、へぇさんに学ぶコミュニケーションコストの削減方法でした。
皆さん、きっと僕と思ってる事は同じでしょう。

どう考えても普通に会話したほうが手っ取り早いです。

だめじゃんへぇさん。
書いてて我ながら使えそうだと思ったの絵文字くらいですもの。
へぇさんにはフィクションの中にとどまってもらうことにしましょう。

つまるところ僕がこのエントリで何が言いたいかというと、

あさが来たおもしろい。

たまには朝ドラとか見るもんですね。

以上、書き始めてみたものの、思ったより下らない内容になってしまったやーつでした。